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もわもわ倉庫

カテゴリー: もわもわ

もわもわ置き場。
思いついたもわもわを脈絡も細かい設定もなしになんとなく書きなぐってるだけの倉庫。
閲覧注意

【四面楚歌(ECO)】

「はっ!!ふっ!!」
繰り出される"突き"を最小限の動きでかわしつつ、翔琉は敵の様子をうかがう。対峙しているのは巨大なランスを構え、堅牢な鎧を身に纏ったモンスター、ロウブナイト。大きな図体に似合わず素早い突きに加え、重厚な盾を持っている為、迂闊に斬りつければ弾かれてこちらに隙が出来てしまう。敵の鉄壁の重装備に対してこちらは軽装。速さのアドバンテージを活かし、ここは避けつつ敵の隙をうかがうのがベスト、なのだが――
「フォトンランチャー!!」
無数の魔力の塊がかなりの速度で真っ直ぐ敵に向って飛んでくる。発生源は敵と近距離で対峙している俺から少し距離をとった後方。"後方から真っ直ぐ敵へ"がミソだ。
俺は魔弾を避ける為に右側へ飛ぶ。ドドドドドと恐ろしい連続音が鳴り響き魔弾が騎士に直撃する。視界を遮るほどの砂煙が舞い敵を覆う。視界が悪くなり、距離をとろうとした刹那、舞っていた砂煙が一箇所に収束するのが見えた。
「くっ―!!」
頭で考えるより先に本能的に体をひねり間一髪で避け、そのまま跳んで距離をとる。先ほど上半身があった空間に巨大なランスが突き出されていた。少しでも反応が遅ければ体を貫通していただろう。背中に冷や汗を感じ、気を引き締めるように自分の得物――大振りの剣の柄を握りしめる。
砂煙が収まり視界が晴れると、騎士は変わらずそこに構えていた。一瞬無傷なことに驚きかけたが、重厚な盾がアルミホイルのようにへしゃげている。恐ろしい魔弾の威力。直撃していれば間違いなく跡形も無く消え去っていただろう。俺が。
「なんで防がれてるのよ!!しかも避けてるし!!」
防がれたことに文句を言われるのも心外だが、避けたことに文句を言われるのはもっと心外だ。などとは口が裂けても言えないのだが。
「な、なんとか隙を作るから、その隙に撃ち込んでくれ!」
「なんであんたが指示してんのよ!!」
ブツブツ言いながらも長い呪文の詠唱を始めたところを見るとどうやら従ってくれるらしい。気が変わらないうちに一気にケリをつけよう。このままでは俺が先に倒れてしまう。味方の手によって。
ロウブナイトにどの程度の知能があるのか分からないが、俺が視界をはずせばターゲットを後方に切り替えて襲い掛かる可能性がある。そうなったらなったで投げ飛ばしでもしそうな気はするが、その後の俺の命の危険が危ないので極力こいつの視界から消えないよう隙を作る必要がある。背中を冷や汗が伝う。失敗は許されない、いろんな意味で。
体全体をバネのように使い、全力で斬りつける…斬撃無双――!
「うおおおおおおおッ――!!!!」
敵の左半身に向って一撃一撃を渾身の力で斬りつける。狙うは装甲の薄い関節部。へしゃげた盾が使い物にならないことは分かるのか、盾は使わずランスで受け流す騎士。五合、十合と打ち合っても衰えないランス捌き、だが――
「フォトン――ランチャー!!!!」
騎士の背後に先の魔弾以上の魔力の塊が無数に飛んでくる。正反対の方向で剣を捌いていた騎士は反応出来ず、ズドンと大きな音を立てながら背中に魔力の塊を受け、砂埃を上げながら力尽きたように倒れた。堅牢な甲冑は背中部分に大きな穴が開き、直撃していない部分もところどころ変形してしまっている。恐ろしい…。
「あんたもうちょっとスマートに手際よく倒せないの?盾をスパッと斬るとか」
「姉貴、剣で盾が簡単に斬れるならそもそも盾の存在意義が…」
「姉上もしくはお姉様」
「あ、姉上」
よろしい、と一息つきながら身だしなみを整えている。俺も得物を鞘に納めながらさっきの戦闘を振り返る。
残念ながら盾をスパッと斬るほどの腕も剣もないので(実在し得るのかすら定かではないが)敵の視界をはずさずに姉貴が敵の後方にくるよう方向を変えた。敵は左手で使い物にならない盾を持ち、右手でランスを扱っていたから、左半身のランスでぎりぎり捌けるあたりの関節を狙い続ければ騎士も無視する訳にはいかず、自然と姿勢が上から見て反時計回りに回っていったのだ。騎士の背中が姉貴の正面を向いたところで最大出力の魔法を撃ち込んだ、というわけだ。騎士を盾に姉貴の魔法を防いだ訳ではない、断じて。
「そんなことよりあねき…あ、姉上。近距離で斬りあいしてるときに直線で魔法は」
「あらそう」 
危険なので控えて欲しいと言い終わるのを待たずに流される。
「ほら、依頼されてる討伐数までまだ足りないんだからさっさと次いくわよ」
こうして苦悩剣士翔琉の人生は幕を閉じた。
                      -END-
「まだ終わってねー!!!!」
2014/06/20(金) 20:00 | trackback(0) | comment(0)
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